2011年2月10日木曜日

川崎の3人死傷火災:仲の良い家族が… 長男入学式翌日の悲劇 /神奈川

 「あんなに仲の良い家族だったのに」??。川崎市川崎区貝塚2のマンション3階に住む土木作業員、上村隆透(たかゆき)さん(22)方で6日午前に起きたマンション火災。消防隊や周辺住民の必死の消火にもかかわらず、親子3人が死傷する惨事となった。前日に長男(6)が小学校で入学式を迎えたばかりの幸せな一家を襲った悲劇に住宅街は驚きと悲しみに包まれた。【中島和哉、松倉佑輔、山田麻未、川端智子】
 「煙がすごく、奥さんが部屋の壁を泣き叫びながらたたいてた。気の毒だった」
 煙に気付き、玄関まで入って消火を手伝った近くの無職、倉橋直一さん(69)は沈痛な面持ちで語った。向かいのアパートに住む会社員、近藤勝義さん(45)は「子どもたちはぐったりとした状態で、消防隊の『毛布、毛布!』という声が響いた」と振り返った。
 県警などによると、上村さん方は母(66)と妻(22)と子供3人の6人家族。出火時、室内に上村さん、次男雄哉君(4)、長女悠華(はるか)ちゃん(2)がおり、救助されたが、間もなく悠華ちゃんの死亡が確認され、上村さんと雄哉君は意識不明の重体。妻が午前8時前、長男を小学校に送るため外出した際、夜勤明けの上村さんと悠華ちゃんは和室で寝ていたという。妻が帰宅した際には出火しており、部屋の前で煙を吸って気分が悪くなったとして病院に運ばれた。
 川崎署などの実況見分によると、玄関や台所と6畳和室の間にある4畳半和室が最も激しく燃えているという。
 上村さんの長男と幼稚園の時に同級生だった長女を持つ主婦(29)は前日の長男の入学式に上村さん夫婦がそろってうれしそうに出席していたのが忘れられない。「活発で仲の良い兄弟。きょうも(子供同士で)遊ぶ約束をしてたのに」と涙を流した。

4月7日朝刊

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引用元:ロハン(新生R.O.H.A.N) 専門サイト

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